阪神・淡路大震災で失われたモノ、残されたモノ、生まれたモノ…そんな記憶を記録します。

青池 憲司 監督作品 映画『宮城からの報告—こども・学校・地域』製作委員会

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コラム・撮影報告

石巻撮影報告
6/28

"未来の家族への映画に"

text & photos by 青池憲司

2011.6.28  up

教室での撮影を開始

門脇小学校
教室での撮影が始まった。一之瀬キャメラマンと尾崎助監督 (宮城県石巻市 2011年6月) Photo:青池組

11日に被災地入りしてから、被害の様相の実景を撮り、荒涼たる地で被災住民さんをインタヴューし、撮影対象の門脇小学校での授業参観などをした2週間でした。

27日(月)からその門脇小学校の教室での撮影を開始しました。下の写真の門脇小学校は津波と火災で使用不能になったため、いまは、門脇中学校での疎開授業中です。

門脇小学校
津波と火災によって被災した門脇小学校 (宮城県石巻市 2011年6月) Photo:青池組

保護者のことば

映画を撮るにあたって、学校の児童と保護者にアンケートをおねがいしました。その一つに、

今回の震災はあまりにもひどすぎて、すべての人が大きな傷を負いました。それでも実際起こってしまった事で、これから先忘れる事ができないし、子供たちもこの震災を心にかかえながら生きていかなきゃいけない。
将来、この子供たちが、みんなで苦しさを乗りこえたのだ、という、未来の家族への映画にしたい。

とありました。

石巻青池組の肩にズシリとかかることばです。

#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。

青池憲司

ドキュメンタリー映画監督。震災後、親交のあった長田区の野田北部・鷹取地区に入る。"野田北部を記録する会"を組織し5年間に渡りまちと住民の再生の日々を映像で記録。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』全14部」(1995年〜99年,山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品)を発表、国内外で上映。2002年「日本建築学会文化賞」受賞。

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