阪神・淡路大震災で失われたモノ、残されたモノ、生まれたモノ…そんな記憶を記録します。

青池 憲司 監督作品 映画『宮城からの報告—こども・学校・地域』製作委員会

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コラム・撮影報告

石巻撮影報告
10/26

秋晴れ

text & photos by 青池憲司

2011.11.8  up

秋晴れ

雑見雑感。

…それにしても、教師というのはいそがしい職業ですね。今回の撮影で門脇小学校に常駐してつくづくそれが見て取れました。2学期に入って2か月のあいだに、まず運動会。次に1年〜4年の遠足。5年の合宿。6年の修学旅行。成長測定や体力・運動能力調査があって、行事のトリは学芸会。それらの合間に授業をしている、というのが僻目の印象です。師走は12月のいそがしさをいいますが、教師にとっては毎月が師走のようです。

きょうの石巻は冷たく強い風が吹き、秋晴れというより冬晴れといいたくなるような一日でした。校庭の遊びに、大縄跳びと、おしくらまんじゅうが登場しました。さむいっちゃ、といいながら、こどもたちは嬉々としています。

さて、11月はじめに引越しをします。石巻市内の小さなアパートです。撮影は、開始以来4か月を過ぎ、その対象が増えてきて、それにともない、おつきあいも増してきて、往復に2時間以上かかる現在地では何かと不都合が生じてきました。住環境としてはこのうえない山楽耕(現在地)ですが、引越します。

新宿舎は、手狭なところなのでお泊りいただくわけにはいきませんが、時間を問わず一献酌み交わすことはできますので、来石の折にはどうぞお声をかけてください。

#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。

青池憲司

ドキュメンタリー映画監督。震災後、親交のあった長田区の野田北部・鷹取地区に入る。"野田北部を記録する会"を組織し5年間に渡りまちと住民の再生の日々を映像で記録。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』全14部」(1995年〜99年,山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品)を発表、国内外で上映。2002年「日本建築学会文化賞」受賞。

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