コラム・撮影報告
石巻撮影報告
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春、北上川
text by 青池憲司
2012.4.14 up
春
きょう(4月8日)は灌仏会(釈迦の生誕を祝う花祭)、奇しくもイースター(復活祭)がかさなりました。被災地石巻は、春の陽光が射しはじめています。わたしは、上着を1枚脱ぎ、ブーツをスニーカーに履き替えました。愛車「のだきた号」もスタッドレスを普通タイヤに直しました。
過日、旧北上川をできるかぎり河岸沿いに溯上し、岩手県との県界まで行ってきました。ロケーション・ハンティングです。スタッフ3人の先達を邊見清二さんにおねがいしました。邊見さんは、岩手県と宮城県にまたがる北上川流域各地のフィールドワークをされている方で、河川行政にも詳しく、石巻の成り立ちを調べ伝える「石巻千石船の会」の会長さんでもあります。
ロケハンの目的は、わたしたちが撮影している門脇小学校の4年生(この4月から5年生)が、社会科の授業で勉強してきた北上川の水運の歴史を、そして、門脇小校歌に、
〽 北上川は生きていて
命を深く思わせる
と、うたわれる自然を、それぞれ「画」にするためのView Pointをさぐることにありました。邊見さんという人を得て、その目的は達せられました。すこしだけですが、ネコヤナギが花穂をつけていました。新緑の萌えいずるときが待たれます。
当地小学校の新学期は明日(9日)からはじまります。新1年生の入学式は明後日(10日)です。門脇小は、今年度も門脇中学校の校舎を借りての学校生活になります。キャメラとマイクは、門脇中学校の校門で、こどもたちを待ちうけます。
新しい小学生と新しい季節、新しい「門脇町復興まちづくり協議会」の活動や地域のうごき、それらを撮ることが4月の課題です。
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。