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◉震災発レポート
津波によって流された
魂宿る、モノと思い出
〜東日本大震災の光景〜
宮城県亘理郡亘理町 ◉ 2011年4月12〜15日
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
text & photos by kin
2011.8.18 up
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津波によって、流された
復興支援活動として、被災した建物や敷地で泥出しや廃棄物の片づけをしていると、実に様々なモノが見つかる。しかしそれらは津波によって流されてきたものなので、必ずしもそれが見つかった場所のモノとは限らない。
そこには、かつて家の中にあった、ありとあらゆる生活用品が入り交じる。そして、いろいろな人の生活が交錯している。
持ち主たちが無事であることを心の中で祈りつつ、その人物像を想像してみる。それぞれに魂が宿っているような気がして、何でもかんでもゴミとして廃棄してしまうことに、ためらいも感じてしまうのだ。だからと言って何も出来ないのだが。
訪れた誰かによって、手向けられていたお線香
見つかった思い出
とりあえず写真やアルバム類の持ち主が特定できそうなものが見つかった場合は、これも周りで見つけてきたカゴなどに入れて、廃棄物とは分けておく。それらは後に集められ、持ち主を捜すために町役場で展示会を行ったという。
仙台いちご
地元の特産品である「仙台いちご」。
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マカ—にとっては、哀しい光景だった。
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。