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◉震災発レポート
津波の被災農地
津波で冠水した、いちご畑と水田
〜東日本大震災の光景〜
宮城県亘理郡亘理町・吉田浜 ◉ 2011年4月12〜15日
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
text & photos by kin、宮定章
2011.8.22 up
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冠水した農地
仙台平野にある亘理町は、太平洋に面しており黒潮の海流で温暖な気候の土地である。稲作やいちごのハウス栽培が盛んで、特産品として知られていた。地震後に来襲した津波は、そんな仙台平野に広がる農地に深く浸水した。
宮城県亘理町では町内の農地の内、実に78.6%もが被災した。濁流はビニールハウスを押し流し、広範囲で塩水が畑に冠水したままになっている。まるで田んぼや溜め池かと見間違える光景が広がっていた。
4月に入っても捜索活動が続いており、この周辺も町役場の立ち入り許可証を得なければ入ることはできない状態だった。
こうして冠水した農地の全てにも、自衛隊や警察の捜索隊が入っている。10数人の部隊が横一列になって入り、進みながらくまなく捜索活動を行っていた。
- 亘理町内の様子
(宮城県亘理町 2011年4月15日)
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。