◉震災発レポート
個人ボラに活動場所を案内!
東日本大震災ボランティア
インフォメーションセンター・宮城
〜東日本大震災の光景〜
宮城県仙台市青葉区・JR仙台駅構内 ◉ 2011年7月24日
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
text & photos by kin
2011.8.22 up
仙台駅にできた震災ボランティア案内所
JR仙台駅西口構内にある待ち合わせスポット、ステンドグラス横に、東日本大震災のボランティア活動を希望する人に活動場所を案内するブースが設置されている。期間限定だというが夏休み中の7月に訪れると、ちょうど開設をしていた時だった。一見すると観光案内所のような雰囲気だが、まさしく同じように担当者が常駐して活動場所を紹介してくれる。
紹介しているのは、主に各地の社会福祉協議会が設置している災害ボランティアセンターの募集内容。ここにやってくるような個人での飛び込みボランティア希望者を受け入れているような所は、社協のボラセンくらいしかないのだろう。NPOなどのように独自にコーディネートして組織的な活動を行っているところは、事前に内容を研修してボランティア保険に加入してと、それなりの心構えと準備が必要だ。案内所としては、ボラセン以外の民間やNPOなどの情報も載せていきたいという希望はあるそうだが、現状はなかなか集まらず苦労しているという。
情報は仙台周辺にとどまらず、宮城県全域に及んでいる。ここでは、すでにボランティア活動を行ってきた人にメッセージを書いてもらい、それを持って写真を撮って紹介するという企画も行っている。現地からの情報をフィードバックしてもらい、循環させてつながりをつくっていこうという場にもなりつつあるようだ。情報ボランティアでこうした"リアルなリンク集"を実際に作ったのは初めての試みだ。できるならば、さらにここへ「東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)」間で情報が有機的に整理でき、そうした情報を加えることができれば、より実践的な"リアルなリンク集"というコミュニティの場になるだろう。そうした可能性を感じる良いアイデアだと思う。
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。